刀 剣 の 書




日本刀の初まりについて

鉄製造は古くは古墳時代から始まり、その時代の刀は真っ直ぐな形をしていた。何故なら

徒歩による戦闘が主であったからであるが、平安時代より戦闘形式が徒歩による戦闘から

馬上に変化した為にそれまでの真っ直ぐな刀(直刀、大刀)では効率が悪いということで

現在の私達が目にしているような湾曲した形の太刀が作られた。又、製造された時代順毎

に、以下のように名称を表記してみた

 

西 暦

名 称

古墳時代〜AD707

直刀(上古刀)

8061572

古刀

15731867

新刀

1868〜現在
(明治元年より現在)

現代刀

 

刀長について

戦国時代には多く太刀がある。これは先に述べたとおり馬上での戦闘を考えられたからで

あるが、江戸時代になると幕府から長い刀の帯刀を禁止されたので、多くの刀はこれに

準ずる。尚、太刀と刀の違いは、刃が下向きに帯刀した場合、作者銘が外側になるものが

太刀で、刃を上向きに帯刀した場合、作者銘が外側になるのを刀というのであるが例外

もある。

 

種類

長さ(寸法)

長さ(CM)

短刀

0.339.87

129.9

脇差

9.9019.77

30.059.9

刀、太刀

19.80

60

 

刀の各部の名称について

刀の各部の名称について以下に挙げてみた

 

 

 

 

 

 

鍔について

鐔は、刀身と柄の間に在り、手を保護するための道具であるが

古いものは機能本位であった。室町から江戸にかけて武士の

ファッションともいうべきか美を追求されてきた

鍔の各部の名称を以下に挙げてみた

 

 

 

 

生産地について

“五畿七道”といい、代表的な生産地である京都に近い山城、、大和、摂津、河内、和泉

から七地方へ伝わったとされ、主な生産地について以下に挙げてみた

 

地方名

国名

五畿

畿内

山城、大和、摂津、河内、和泉

七道

北陸道

越後、佐渡、越中、加賀、能登、越前、若狭

東山道

羽後、羽前、陸奥、陸中、陸前、盤城、岩代、下野、上野 信濃、飛騨、美濃、近江

東海道

常陸、安房、上総、下総、武蔵、相模、伊豆、駿河、遠江 三河、尾張、伊勢、伊賀、志摩、甲斐

山陽道

播磨、備前、美作、備中、備後、安芸、周防、長門

山陰道

丹波、丹後、但馬、因幡、伯耆、出雲、石見、隠岐

南海道

紀伊、淡路、讃岐、伊予、土佐、阿波

西海道

筑前、筑後、豊前、豊後、肥前、肥後、日向、大隈、薩摩

 

作風について

日本刀の製作技法はほぼ16世紀頃には確立されたとされ、以後それに準じて製作された

主だった製作技巧に“五カ伝”という大きく分別された特徴があるので以下に挙げてみた。

 

五カ伝

特徴

9世紀〜16世紀

までの刀工

16世紀後半より

幕末期までの刀工

山城伝

直線的な刃文が多い

三条宗近、来国俊

来国光

梅忠明寿、肥前忠吉、

伊賀守金道

大和伝

柾目板のような鍛肌が特徴

千手院一類、当麻、手懸

越前康継、仙台国包、

南紀重国

相州伝

焼刃の中に細かい粒がみられる

新藤五国光、正宗、貞宗

繁慶、直胤、清麿

美濃伝

刃中に尖り刃が見られる

兼氏、兼定、村正一類

政常、大道、大村加ト

備前伝

焼刃の形に白い線が見られる

友成、正恒、筒平

河内守国助、助広、

水心子正秀

 

刃文について

刀身にまるで波のように美しく燻された部分をいうが、これは充分な焼入れを施された

ものである。刃の部分には薄く土を置き、熱しすぐに冷水により冷ますという急激な温度

差を受けることにより、鋭利になるのである。一方、それ以外の刀身には土を厚めに置く

ことにより、粘りのある折れない部分に精錬されるのである。こうすることにより相反

する、拮抗する二つの性質、よく切れて硬いが、粘りのある鋼により折れないという性質

を併せ持つようになるのである。

 

 

刀の切味について

織田信長の家臣が帯刀の試切りを行ったのが始まりとされ、土壇場(土を高く盛った土台)

に竹で固定された死体をニ体もしくは三体を重ねみぞおちを切り下げた。但し、一気に

下の土壇まできると刀を破損するので、一番下の死体の腹の皮を残し切り下げたという

尚、よく斬れる物から、“最上大業物”(長船秀光、初代兼元、二代兼元、三原正家

長船元重、長曾禰虎徹、多々良長幸、陸奥守忠吉、初代津田広、初代仙台国包、初代肥前

忠吉、長曾禰興正、初代長道)続いて、“大業物”“良業物”“業物”とされる。





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