幕 末 軍 艦 の 書

旧 幕 府 脱 走 軍 艦 船


開 陽 艦
かいようかん

 

艦種類/木造蒸気内車

排水量/2590トン 全長/72.8メートル 全幅/13.4メートル

檣3本 速力/10ノット 備砲/当初砲は26門だったが後に9門備え

35門となる。

慶応2年、幕府が蘭国へ40万ドルで建造した当時最大級の軍艦で

16センチクルップ砲18門も備えていた。脱走軍旗艦として陸軍と

作戦行動中に江差の鴎島沖で座礁し、10日余後に海底没す。

建造年/1866年




回 天 艦
かいてんかん


艦種類/木造船 蒸気外車

排水量/1678トン 全長/69メートル 全幅/10メートル

檣3本 速力/12ノット 安政2年建造のプロシア軍艦であったが、

廃艦となり、英商の手で修理され米商に転売され慶応2年に18万6

千ドルで幕府が購入する。明治2年5月7日の海戦で一弾が機関に

命中したため、沖ノ口側浅瀬へ乗り上げ、砲13門を片舷に移動し

浮砲台となる。11日海陸よりの攻撃に孤立する恐れから大砲の火門

に釘を打ち、船内に火を放って五稜郭に引き揚げた。

建造年/1855年




千 代 田 形
ちよだがた


艦種類/木造船 蒸気内車

排水量/138トン 全長/31メートル 全幅/4.5メートル

檣2本 砲/3門 慶応2年日本人の設計による最初の蒸気内車船

として江戸石川島で竣工する。明治2年5月1日箱館港内を巡航

警戒中に弁天台場沖で浅瀬に乗り上げる。艦長は離礁不可能と

判断して機関を破壊し退艦したが、のちに離礁し港外へ漂流して

甲鉄艦に捕獲される。明治27年廃艦。

建造年/1866年




蟠 龍 艦
ばんりゅうかん


艦種類/木造船 蒸気内車

排水量/125トン 全長/42メートル 全幅/6メートル

檣2本 砲/4門。安政5年7月英国ビクトリア女王より幕府へ

贈られる。明治2年5月11日の海戦で朝陽艦を撃沈させたが、

全弾撃ちつくして自ら浅瀬に乗り上げ、機関を破壊し火を放って

弁天台場へ引き揚げる。戦後、英国人が焼け残りの艦を修繕して

開拓使に売却、名を雷電丸と改める。後に軍艦、商船と多くの

人手に渡り明治30年に廃艦となる。

建造年/1858年




高 雄 艦
たかおかん


艦種類/木造船

慶応4年に秋田藩が購入したが、旧幕軍の箱館占拠後の

10月27日に箱館に入港した際に旧幕軍に接収された。

二番回天とも呼ばれた。全長約29メートル




大 江 丸
おおえまる


艦種類/木造船

ニューヨークで文久元年に建造され、その年に

幕府が購入した。全長約49メートル

建造年/1858年




鳳 凰 丸
ほうおうまる


艦種類/木造船

安政元年に浦賀で建造、慶応2年に横須賀で改造された。

全長約40メートル

建造年/1854年




長 鯨 丸
ちょうげいまる


艦種類/木造船

元治元年に英国で建造された。慶応2年に幕府が購入

全長76メートル

建造年/1864年




咸 臨 丸
かんりんまる


艦種類/木造船

安政3年にオランダで建造され、翌四年に幕府が購入。

万延元年、勝海舟を艦長とし、太平洋横断に成功している。

慶応4年旧幕軍脱走艦隊に属し仙台に向かったが、機関を

外しており、回天に曳航されていた。8月21日よりの

暴風雨により下田へ流され、9月18日清水港で船体の

修理をするために入港したところ、新政府軍の富士山、

飛龍、武蔵3艦の砲撃を受け、新政府軍が乗り込み白兵戦

となり、乗員の多く戦死者を出したが、死体は海に投げ捨て

られた。その遺体を清水長五郎が引きあげて埋葬された。

全長約50メートル

建造年/1856年




美 嘉 保 丸
みかほまる


艦種類/木造船

ロシアで建造され、慶応元年に幕府が購入した。

慶応4年旧幕軍脱走艦隊に属し21日より北上する。

帆船である為、開陽艦が曳航していたが、午後より暴風雨

となり曳索は切断され、漂流後の26日に銚子黒生海岸に

難破、沈没した。乗員中13名の死者を出し、一部は降伏

したものの、その他は逃亡した。その中には隻腕の美剣士

伊庭八郎もいた。全長約53メートル

建造年/1865年




そ の 他




神 速 丸 蒸 気 内 車

回 春 丸 輸 送 船

千 秋 丸 輸 送 船



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